2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
りりあ大激怒の翌日。 談話室には、ひばりとせいら、そして少し離れた席で玲音。 約束通り、せいらがひばりの眉毛を整えていた。 玲音は「女子力を学ぼう」と、ノートを片手に見学中。 せいら「ほら、あんたの顔はね……まっすぐ系のほうが似合うのよ。最近は…
その日の夜。 談話室でだらだらと夜まで過ごした4人は、オンライン通話で帰宅したりりあと合流した。 画面に映ったりりあは、にこにこ顔でこちらを覗き込んでくる。 りりあ「ねぇねぇ〜♡ 今日はどこ行ったのぉ?お土産話あるでしょぉ〜?♡」 問いかけに、4人…
休日の午後。 りりあは家の用事で不在。 予定していた試験打ち上げ遠征は取りやめとなり、4人は談話室でだらりと時間を過ごしていた。 ひばりはソファで寝そべり、玲音はその横で航空力学の教本を開く。 ページはほとんど進んでいない。 こたつには、せいら…
──春の気配がにじむ朝。 校門前でりりあが合流し、五人そろって教室へと歩を進める。 玲音(歩きながら、確認するように)「皆さん、昨日お伝えした“面接対策”、復習しておいてくださいね」 ひばり「(気合の表情)ウス……じゃなくて、です!」 せいら「(ピ…
第一日目、小論文試験――終了。 夜。談話室には、今日を乗り越えたメンバーたちの姿があった。りりあもオンラインで参加中。 みう「つ、疲れましたぁ~……♡」 せいら「90分ってあんなに長いのね……。途中で自分を見失いそうになったわ」 ひばり「ウチ、途中で“…
――何気なく届いたプリントが、すべての始まりだった。 ひばり「進級試験……?」 せいら「えっ…ウソ、自動的に2年になれるんじゃないの?」 玲音「(静かに目を伏せる)……学校をなんだと思っているんですか」 ふたり「さーせん……」 玲音「一応、出席日数と課題…
【2月下旬・談話室】 机の上に進路希望調査のプリントを並べ、 なぜか全員で進路を決める会議が始まっていた。 (りりあはオンライン参加) 誰も「これ、自分の将来なのに会議するのおかしくない?」とは言わない。 というか、玲音以外、誰も気づいていない…
――バレンタインデー当日。 朝から妙なざわつきが学園を包んでいた。 理由はただ一つ―― 「玲音ちゃんが昨日、手作りチョコを作ったらしい」 その噂は瞬く間に一部の学生の間で拡散し、 午前中にはすでに「火サス」のテーマが聞こえてきそうな殺伐モードに突入…
せいら「あっつ!あっつぅ!!」 熱したボウルを思わず持ち上げ、両手をぶんぶん振るせいらの悲鳴が、調理実習室に響き渡る。 玲音「……だから言ったではないですか、布巾越しで持つようにと」 せいら「わかってたけど!あたしの気合が勝ったのよ!!」 玲音…
【2月上旬・放課後・調理実習室】 せいら「……なんであたしたち、学校の調理実習室まで借りてチョコ作ってんの……?」 玲音「……せいらさん、完全に“引くに引けなくなった感”ありますね……。私も、内容をちゃんと聞いていれば……」 せいら「……もはや後戻りなんて…
──その日、平和な昼下がりの学食に突如として響き渡った叫びが、すべての始まりだった。 ひばり「この学園、共学化するんスか!?(絶叫)」 学食の壁にぺたりと貼られた一枚のチラシ。 その文字に目を留めたひばりの声は、瞬く間に食堂全体に波紋を広げてい…
百人一首大会当日―― みうのセクシー読み上げで盛り上がった大会は、 ひばりの準優勝という快挙で幕を閉じた。 放課後の談話室。 せいら「ひばりが活躍するって、珍しいわね。あ、褒めてるのよ?」 ひばり「なんでちょいちょい刺すんスか!?“チクチク言葉使…
──ある日、みうが掲示板の前で足を止めた。 みう「この学園、百人一首大会があるんですねぇ〜」 玲音「あ、本当ですね。……私、一応全部覚えてますよ。かるた取りは得意ではないですが」 せいら「……私、一句も知らないわ。この大会、座ってるだけになりそう………
──ついにやってきた、真冬の身体測定当日。 教室を出て廊下を進む5人のうち数人の足取りは、処刑場へ向かう囚人たちのそれ。 【測定会場・体育館】 先生「はい、次の人――ひばりさん、どうぞ」 ひばり「はいッス……(緊張MAX)」 体重計の数字を見たひばりの顔…